第21章古いものは新しいものと比較できない

セリーナは彼をちらりと見ることさえしなかった。ただ背後にいる看護師に向かって、「中へ運んでいただけますか?」と言った。

「かしこまりました、ロスウェルさん」

若い看護師がセリーナの車椅子を押して中へ入る。チェイスは何も考えず、二人の後について診察室へ入った。

診察を終え、医師は言った。「擦り傷は大したことありません。塗り薬を出しておきますので、指示通りに毎日塗っていればよくなりますよ。ただ、骨折の方はかなり酷いですね。骨を接ぎますので、ベッドに横になってください」

セリーナは礼を言い、看護師に手伝ってもらってベッドに上がろうとした。チェイスは完全に呆然として立ち尽くしていた。まさかセリ...

ログインして続きを読む